首きり(読み)くびっきり

精選版 日本国語大辞典 「首きり」の意味・読み・例文・類語

くびっ‐きり【首きり】

〘副〙 (「きり」はもと助詞)
① くびばかり。
※雑俳・柳多留‐八(1773)「首っきり切ってはほうる料理人
② くびまで。くびったけ。
洒落本辰巳婦言(1798)四つ明の部「坊主天窓(あたま)をくびっ切り夜具へつっこんで」
③ (首まで深くはまるの意から) すっかり惚れこむさまを表わす語。くびったけ。
※歌舞伎・台頭霞彩幕(三勝半七)(1812)二幕「首っきり惚れて口説いても、いっかな側へも寄せつけぬげな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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