香川村(読み)かがわむら

日本歴史地名大系 「香川村」の解説

香川村
かがわむら

[現在地名]茅ヶ崎市香川・松風台まつかぜだい

西は小出こいで川を境に大曲おおまがり(現高座郡寒川町)、東は甘沼あまぬま村、南は円蔵えんぞう村・西久保にしくぼ村に接し、南境を大山道が通る。天養二年(一一四五)二月三日付の官宣旨案(県史一)に「当御厨内字殿原香川両郷」とあり、前年九月に起こった源義朝による大庭おおば御厨侵犯事件で宣旨・国判にそむいて国役が充てられていることが問題とされている。香川郷は御厨内に属した。貞和三年(一三四七)四月七日の足利直義裁許状写(県史三)によれば「南香河村」の地頭職を長井氏が獲得している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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