香雲(読み)コウウン

デジタル大辞泉 「香雲」の意味・読み・例文・類語

こう‐うん〔カウ‐〕【香雲】

立ちのぼって雲のように見える香の煙。
桜の花などが一面に咲いているようすを雲に見立てていう語。

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精選版 日本国語大辞典 「香雲」の意味・読み・例文・類語

こう‐うん カウ‥【香雲】

〘名〙
① 立ちのぼって雲のように見える香の煙。
性霊集‐七(835頃)為荒城大夫奉造幡上仏像願文「微風一扇、輪宝幾千、香雲数熏、法身開発」 〔最勝王経‐六〕
② 桜の花などが咲き乱れている様子を雲に見立てていう。
黄葉夕陽邨舎詩‐後篇(1823)八・芳野「近聞人語不処、声自香雲団裏来」

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普及版 字通 「香雲」の読み・字形・画数・意味

【香雲】こう(かう)うん

花がすみ。唐・李白山僧を尋ねて遇はずして作る〕詩 香雲、山に(あまね)くしてり 雨、天より來(きた)る

字通「香」の項目を見る

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