馬副い(読み)うまぞい

精選版 日本国語大辞典 「馬副い」の意味・読み・例文・類語

うま‐ぞい‥ぞひ【馬副・馬添】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 行幸行啓、御幸時に公卿祭使などの乗馬に付き添う従者。うまぞえ。うまさえ。
    1. [初出の実例]「十五歳ばかりにて、たまひかりかがやくうなゐの、御むまぞひおほくてわたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)俊蔭)
  3. 中世将軍の乗馬に付き添う従者。
    1. [初出の実例]「御方御所御出。〈略〉高橋四郎御馬添歩行也」(出典:花営三代記‐応永二九年(1422)一一月三日)
  4. 主君の馬の側に付き添うこと。また、その人。
    1. [初出の実例]「判官喜三太ばかり御むまぞひにて、ただ一騎控へ給へり」(出典:義経記(室町中か)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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