駅ナンバリング(読み)えきなんばりんぐ

知恵蔵 「駅ナンバリング」の解説

駅ナンバリング

地下鉄路線名をアルファベット1文字で、駅名を2ケタの番号で表示する制度。2004年4月から東京(東京メトロ都営地下鉄)で導入され、大阪、名古屋、札幌などでも順次導入されている。アルファベットと番号を、路線ごとに決めている色と組み合わせて、複雑な路線の乗り換えを分かりやすくする。駅の構内や車内、案内図等に表示する。外国人や地方からの旅行者の「路線が入り組んで乗り換えが難しい」という不満に応えるのが狙いで、政府が進めるビジット・ジャパンキャンペーンの一環。すべての路線にナンバリング表示を加えた路線案内図も駅の改札などで配っており、英語版に続き、中国語と韓国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語でも作った。国土交通省はさらに、外国人旅行客が一人歩きできる街を目指し、JRと地下鉄が乗り放題で、美術館や観光施設の入館料を含んだ「1日1000円」の格安切符を売り出す方針だ。ポルトガルスペインの例を参考に、04年度から実験を始めている。

(平栗大地 朝日新聞記者 / 松村北斗 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

知恵蔵mini 「駅ナンバリング」の解説

駅ナンバリング

通常の駅名とは別に、鉄道各駅英字数字で構成される番号を付与する制度のこと。世界的に普及している文字や数字を駅名とは別に用いることで、外国人旅行者などにも分かりやすく駅を識別してもらうために行われる。駅校内に設置される駅名看板などには同ナンバリングの記号が駅名と共に掲示される。東京メトロなどでは、すでに同制度の導入が行われている。2016年8月20日、東日本旅客鉄道(JR東日本)は20年東京五輪・パラリンピックを見据え、訪日外国人にも分かりやすい同制度の導入を開始した。

(2016-8-18)

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