駆け(読み)カケ

デジタル大辞泉 「駆け」の意味・読み・例文・類語

かけ【駆け/×駈け】

敵陣に突入すること。
義助二度の―に、さしもの大勢戦ひ疲れて」〈太平記一四
馬を速く走らせること。駆け足。
「お馬は少し老けたれども―に早く、かんおちず」〈浄・大磯虎〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「駆け」の意味・読み・例文・類語

かけ【駆・駈・懸】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「かける(駆)」の連用形名詞化 )
  2. 馬を疾走させること。
    1. [初出の実例]「お馬は少老けたれども、かけに早く肝落ちず」(出典:浄瑠璃・大磯虎稚物語(1694頃)御狩馬揃)
  3. 攻撃すること。合戦をしかけること。
    1. [初出の実例]「さてこそ熊谷、平山が一二のかけをばあらそひけれ」(出典:平家物語(13C前)九)
    2. 「あげやの二階に恋のかけ」(出典:浮世草子・新色五巻書(1698)五)

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