駒牽き(読み)コマヒキ

デジタル大辞泉 「駒牽き」の意味・読み・例文・類語

こま‐ひき【駒×牽き/駒引き】

《「こまびき」とも》
馬を引くこと。また、その者。
平安時代、毎年4月に、天皇群臣とともに武徳殿において、馬寮めりょうの馬を御覧になる儀式。5月の騎射に備えたもの。
平安時代、毎年8月、甲斐武蔵信濃上野こうずけ牧場から貢進する馬を天皇が紫宸殿ししんでんで御覧になる儀式。秋の駒牽き。
「今日は―とて、左馬寮の使、国々の御牧みまきの駒を奉る」〈保元・上〉
駒牽きぜに」の略。
なめし革巾着に―の根付をさげ」〈浮・男色大鑑・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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