駒鳴峠(読み)こまなかせとうげ

日本歴史地名大系 「駒鳴峠」の解説

駒鳴峠
こまなかせとうげ

岩城いわき上蛇田かみへびた新沢しんさわを結ぶ約六キロの山道にある峠、標高約三〇〇メートル。険しい坂道続きで駒も悲鳴をあげるのでこの名があるという(亀田郷土史)。山道は川大内かおち通、または駒鳴街道ともよばれ、城下町亀田かめだ(現岩城町)と川大内郷とを結び、領内支配と商品流通にとって重要な道路で、川大内郷の年貢米はこの峠を越えて亀田町に運送されたので、早くから整備され、正保四年(一六四七)の出羽一国絵図にも記され、峠の近くに一里塚も記されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android