百科事典マイペディア 「駿府記」の意味・わかりやすい解説
駿府記【すんぷき】
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江戸時代初期の記録。一巻。『駿府政事録』ともいう。徳川家康が将軍職を秀忠(ひでただ)に譲って駿府(静岡市)に引退したのち1611年(慶長16)から死の4か月前の1615年(元和1)12月までの家康の動静を漢文体で記したもの。記主は後藤庄三郎(しょうざぶろう)(光次(みつつぐ))とも林道春(どうしゅん)(羅山(らざん))とも伝えられているが、いずれにしても家康の側近でかなりの教養の持ち主であったことは確かである。それだけに記事の信憑(しんぴょう)性はきわめて高く、この期の研究上重要な史料である。『史籍雑纂(ざっさん)』2、『戦国史料叢書(そうしょ)』家康史料集、『新訂増補史籍集覧』10(脱漏)所収。
[高木昭作]
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