高原会所跡(読み)たかはらかいしよあと

日本歴史地名大系 「高原会所跡」の解説

高原会所跡
たかはらかいしよあと

瓦土取場かわらつちとりばの中に設けられた施設で、大坂三郷町々で行倒れた非人・乞食を収容し、粥・薬などを与えて回復を図った。設置年次は不明であるが、天明三年(一七八三)の町奉行所達(「大阪市史」所収)に「十一年已前より右行倒人高原小屋ニ為引取」とあるから、非人小屋の設置そのものはそれ以前としても、御救小屋として本格的に活用されるのは安永元年(一七七二)頃からであろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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