高向(読み)たかむく

日本歴史地名大系 「高向」の解説

高向
たかむく

田野たのの字高向に比定される。承久三年(一二二一)一二月一一日、幕府宇都宮信房に宗像社領「高向・無留木・宮田」の地頭職を安堵している(「関東下知状案」宗像大社所蔵文書/鎌倉遺文五)。しかし嘉禄三年(一二二七)五月一三日の大和入道(宇都宮信房)宛関東御教書案(同文書/鎌倉遺文六)によれば、幕府は宗像社領内「牟留木・宮田・与里二郎丸名等」を宗像社に付している。御教書案に「度々御辞退候之上」とあるように信房の辞退によったものである。下知状案の記述と合せると「与里二郎丸」は高向の可能性がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高向の言及

【河内長野[市]】より

…大阪府の南東端に位置する市。1954年長野町と三日市,高向(たこう),加賀田,天見,川上の5村が合体,市制。人口11万7082(1995)。…

※「高向」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android