高扇(読み)タカオウギ

デジタル大辞泉 「高扇」の意味・読み・例文・類語

たか‐おうぎ〔‐あふぎ〕【高扇】

田楽でんがく道具の一。さおの先に大きな扇をつけたもの。
扇を高く上げてゆっくりあおぐこと。得意そうなさまにいう。
上下を見上げ見下ろして、―を使ひて」〈今昔三一・六〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「高扇」の意味・読み・例文・類語

たか‐おうぎ‥あふぎ【高扇】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 扇を高くあげて、ゆっくりとあおぐこと。また、そのように得意そうなさまにいう。
    1. [初出の実例]「翁出来て、上下を見上見下して、高扇を仕(つかひ)て」(出典:今昔物語集(1120頃か)三一)
  3. 田楽(でんがく)の道具の一つ。竿の先に大きな扇をつけたもの。
    1. [初出の実例]「基忠卿、棒九尺高扇」(出典:洛陽田楽記(1096))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android