高椋郷(読み)たかぼこごう

日本歴史地名大系 「高椋郷」の解説

高椋郷
たかぼこごう

坂井平野の東南部、現丸岡町の一部に比定される。古代の高向たかむこ(和名抄)系譜を引く中世・近世の郷。永享五年(一四三三)一二月一二日付の後花園天皇宸筆勅書(反町弘文荘所蔵文書)に「越前国高椋郷御知行の事、むろまち殿より申入候」とあり、また「親長卿記」文明三年(一四七一)六月二日条にも「今日御料所高(椋)郷、可被返進武家云々」とみえ、高椋郷の帰趨をめぐって朝廷と幕府間に交渉があり、ついに幕府方に返進されたことがわかる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android