高橋健二(読み)たかはしけんじ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「高橋健二」の意味・わかりやすい解説

高橋健二
たかはしけんじ
(1902―1998)

独文学者。東京生まれ。東京帝国大学独文科卒業。旧制成蹊(せいけい)高等学校・中央大学教授を経て同大名誉教授。芸術院会員。1977年(昭和52)から81年まで日本ペンクラブ会長。ヘッセケストナーらと幅広く交遊、精力的に翻訳紹介を行う。ゲーテ、グリム研究でも著名である。『ヘッセ研究』『作家の生き方』『若いゲーテ』『ワイマルのゲーテ』『さまざまの出会い』『ケストナーの生涯』『グリム兄弟』など著書多数。翻訳も『ヘッセ全集』『ケストナー少年文学全集』『グリム童話全集』、ゲーテ『ファウスト』など多数ある。85年文化功労者。

高橋英夫

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「高橋健二」の解説

高橋健二 たかはし-けんじ

1902-1998 昭和-平成時代のドイツ文学者。
明治35年9月18日生まれ。昭和27年から48年まで中央大教授。ヘッセ,ケストナーらと交遊し,翻訳,紹介につとめる。33年ヘッセ研究と訳業読売文学賞,44年「グリム兄弟」で芸術選奨,ドイツ文学の翻訳と研究で芸術院賞。60年文化功労者。芸術院会員。平成10年3月2日死去。95歳。東京出身。東京帝大卒。

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