高次化合物(読み)コウジカゴウブツ

化学辞典 第2版 「高次化合物」の解説

高次化合物
コウジカゴウブツ
compound of higher order

普通の原子価を満足している二元的な化合物(一次化合物)に対し,形式上これらが二つ以上結合してできた化合物の総称.例:ミョウバンK2SO4・Al2(SO4)3・24H2O,ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウムK4[Fe (CN)6].高次化合物には,配位化合物(錯体),分子化合物分子間化合物付加化合物などが含まれる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高次化合物」の意味・わかりやすい解説

高次化合物
こうじかごうぶつ
compound of higher order

一次化合物 (普通の意味での原子価を飽和して形成されている分子) の間でさらに結合を生じて生成された化合物。 [Co(NH3)6]Cl3 などの金属錯塩配位結合を含む配位化合物電荷移動錯体塩類水和物など,比較的容易に分解できる分子化合物が該当する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android