高迎祥(読み)こうげいしょう(英語表記)Gao Ying-xiang; Kao Ying-hsiang

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「高迎祥」の意味・わかりやすい解説

高迎祥
こうげいしょう
Gao Ying-xiang; Kao Ying-hsiang

[生]?
[没]崇禎9(1636).北京
中国,明末の農民反乱の指導者。安塞 (陝西) の人。明末には政治が乱れ,農民は過酷な税に苦しめられていたが,陝西地方に干害が発生すると,崇禎1 (1628) 年府谷の王嘉胤らが反乱を起した。彼はこの反乱に加わり,嘉胤の戦死後は反乱の中心的指導者となり,李自成 (→李自成の乱 ) ,張献忠らを部下として闖 (ちん) 王と称した。そしてほとんど華北全域を転戦して明軍を悩ませたが,同9年陝西巡撫孫伝庭の計略にかかり,捕えられて死刑に処された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の高迎祥の言及

【王嘉胤】より

…こうした状況下で飢餓農民や,北辺防衛の飢えた兵士,失業駅夫,遊民らの暴動が各地で発生していたが,彼は陝西北部にそれらを一つの反乱勢力としてまとめあげた。数年後,数万に発展した農民反乱は,やがて山西に進出したが,明将曹文詔らの攻撃と,仲間の裏切りにあって王嘉胤は殺されたが,高迎祥(?‐1636)があとをつぎ,反乱は山西全土に拡大していった。【谷口 規矩雄】。…

※「高迎祥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android