FFTともいう。周期関数は正弦波ならびに余弦波の重ね合せで表すことができる。これを周期関数のフーリエ展開という。これを拡張して,任意の関数s(t)も,ある条件のもとで次のような周波数成分S(f)に分解できることが知られている。S(f)をs(t)のフーリエ変換という。
s(t)が,離散的なt0,t1,t2,……,tnに対してのみ定義されているときは,S(f)の代りに,
が用いられる。これを離散フーリエ変換という。
離散フーリエ変換を求めるのには,一般にN2回の乗算が必要となる。1965年にクーリーJ.W.CooleyとチューキーJ.W.Tukeyは,2Nlog2N 回の乗算回数で離散フーリエ変換を計算するアルゴリズムを見いだした。この計算法を高速フーリエ変換と呼ぶ。高速フーリエ変換の手法は,現在,工学の分野,例えば画像処理システムや熱伝導,応用力学,電磁場の問題を解くのに広く用いられている。
執筆者:宮川 洋
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新