高麗鉾(読み)こまぼこ

精選版 日本国語大辞典 「高麗鉾」の意味・読み・例文・類語

こま‐ぼこ【高麗鉾・狛鉾】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 高麗から伝来したほこ。また、高麗風のほこ。
    1. [初出の実例]「いはねどそれとしらま弓てっほう高麗鉾(こまほこ)やり長刀大はた小はたなひき合」(出典:浄瑠璃・国性爺合戦(1715)四)
  2. [ 2 ] 雅楽曲名。右方の高麗壱越調の曲。作曲年代、作者などは不明。二人または四人で、長さ三メートル余の五色の棹を持って舞う。高麗の貢船船棹の操法をかたどったという。神泉苑大井川などの船遊びによく演じられた。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
    1. 高麗鉾<b>[ 二 ]</b>〈舞楽図譜 宮内庁書陵部蔵〉
      高麗鉾[ 二 ]〈舞楽図譜 宮内庁書陵部蔵〉
    2. [初出の実例]「唐装束をし、髪をあげて舞をせり。五常楽・こまほこを舞ふ」(出典:梁塵秘抄口伝集(12C後)一〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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