加文字,髪文字とも書く。〈かみ〉あるいは〈かずら〉の語頭に〈文字〉をつけ加えてできた語。髪を結う場合に自毛の足りない部分を補足する入毛のこと。古代~中世には女性の垂髪に用いられ,《源氏物語》や《枕草子》などに記されている。近世になり女髷(おんなまげ)が発達し,前髪,髷,鬢(びん),髱(たぼ)の構成による複雑な髪形が結われるようになると,かもじの種数も多くなった。髷の根に足す根かもじをはじめ,鬢や髱に部分的なかもじを使うようになった。鬢のかもじは髪毛を1列に並べて,蓑の形に似ているところから,〈びんみの〉と呼ばれた。かもじ用の髪毛は,古くは髪をすいたときに抜ける落毛または切髪を集めて加工されたが,現在は長い毛や直毛が少なく,東南アジア,韓国など国外に求めている。
→髪形
執筆者:橋本 澄子
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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