出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…素地の形を修補し堅牢にするために下地工程が重要であり,これには刻苧(こくそ)綿とか木粉,布着せ用麻布,地粉(じのこ)(土を焼いた粉),砥粉,こし紙,砥石,水ペーパー,漆研磨用炭(朴炭,椿炭,静岡炭,呂色炭),角粉などが使われる。
[塗漆と加飾]
漆を塗ることを髹漆(きゆうしつ)といい,もっとも一般的な施工は次のとおりである。(1)素地に生漆を薄く塗る,(2)刻苧をはぎ目に充塡する,(3)麻布を貼る,(4)漆地粉(地粉に水と生漆を混合したもの)をつける,(5)切粉(地粉と砥粉の混合)に水と生漆を混ぜたものをつける,(6)漆下地(砥粉に水と生漆を混ぜたものを塗る),(7)砥石で水研ぎする,(8)生漆を薄く塗る(下地固め),(9)黒漆で下塗りし水研ぎする,(10)中塗り,水研ぎ,(11)上塗り。…
※「髹漆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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