鬱蒸(読み)うつじょう

精選版 日本国語大辞典 「鬱蒸」の意味・読み・例文・類語

うつ‐じょう【鬱蒸】

  1. 〘 名詞 〙 密閉して蒸すこと。また、蒸されること。
    1. [初出の実例]「いづれも鬱蒸して生ずる様にすることのよし」(出典:島根のすさみ‐天保一二年(1841)三月七日)
    2. 「夜旅宿の室内蚊多く欝蒸甚しければ出でて近巷を歩す」(出典:断腸亭日乗〈永井荷風〉昭和二〇年(1945)六月一七日)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐贈特進汝陽王二十韻〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「鬱蒸」の読み・字形・画数・意味

【鬱蒸】うつじよう

むし暑い。魏・応広川の長岑文瑜に与ふる書〕涼臺に處(を)るも、鬱の煩り。水に浴するも、爛の慘り。宇宙廣しと雖も、陰の以て憩ふ無し。

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