鬼薗山城跡(読み)きおんやまじようあと

日本歴史地名大系 「鬼薗山城跡」の解説

鬼薗山城跡
きおんやまじようあと

[現在地名]奈良市高畑

旧大乗院境内、現奈良ホテル旧館付近の高畑たかばたけ町にある。「大乗院雑事記」文安元年(一四四四)六月五日条によると、安位寺殿経覚は人夫数千人を動員、六宇の陣屋には兵糧倉庫が付属、水桶数十個を用意するなど、築城工事を急ぎ、八月には経覚みずから入城した。同書同二年九月一三日条によると、筒井・成身院(光宣)方と合戦し、「暁、鬼薗山城自焼、悉以没落不知行方」とみえ、「経覚私要鈔」同月一四日条には「菊薗山城令自焼没落畢」とある。同一九日光宣が代わって城主となり、修復を加えたが、康正元年(一四五五)越智・古市方と合戦して落城

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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