山田風太郎の忍法小説。1964年(昭和39)から66年にかけて『大阪新聞』ほかに連載された。初出のときの題名は『おぼろ忍法帖(にんぽうちょう)』。由比正雪(ゆいしょうせつ)は奇怪な妖術(ようじゅつ)師と共謀して、すでに物故した剣豪、荒木又右衛門(またえもん)、田宮坊太郎、宮本武蔵(むさし)、柳生但馬守(やぎゅうたじまのかみ)、宝蔵院胤舜(いんしゅん)などをこの世に再生させ、紀伊大納言(だいなごん)頼宣(よりのぶ)を奉じて江戸幕府を倒さんものと画策する。正雪の野望の前に単身立ちはだかるのは隻眼の剣客、柳生十兵衛である。こうして日本の時代小説に欠くべからざるヒーローたちが、剣や槍(やり)をとって凄絶(せいぜつ)な死闘を展開する。SF的な発想とプロットの妙で、伝奇小説に新生面を開いた作者の忍法帖シリーズ中の代表作といえよう。
[厚木 淳]
『『魔界転生』上下(角川文庫)』
発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...
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