中国、晩唐の女流詩人。字(あざな)は恵蘭(けいらん)また幼微(ようび)。長安(陝西(せんせい/シャンシー)省西安(せいあん/シーアン)市)の娼家(しょうか)に生まれたが、読書好きで詩才に恵まれ、長安の風流人士に名を知られ、彼らと詩を応酬した。ことに詩人温庭筠(おんていいん)との交際が有名である。若くして補闕(ほけつ)の李億(りおく)(字は子安)の妾(しょう)となり、幸福な生活を送ったが、夫人に嫉妬(しっと)され、咸宜観(かんぎかん)に入って女道士となった。のち侍女を殺した科(とが)で死刑に処せられ、短い生涯を閉じた。現存46首には「賦(ふ)し得たり江辺の柳」など、人口に膾炙(かいしゃ)した作品があり、詩が社会的に広まっていた現象を物語る。森鴎外(おうがい)に小説『魚玄機』がある。『唐女郎魚玄機詩』1巻が残る。
[伊藤正文]
『辛島驍著『漢詩大系15 魚玄機・薛濤』(1964・集英社)』
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…字は幼微。森鷗外の小説《魚玄機》でつとに知られているが,長安の遊里に生まれ,補闕李億の妾に迎えられたものの,正妻の嫉妬に苦しみ咸宜観の女冠(女道士)になった。のち李郢(りえい),温庭筠(おんていいん)ら代表的詩人らと交わり,《唐女郎魚玄機詩》1巻を今に伝える。…
※「魚玄機」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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