鮫島重雄(読み)さめじま・しげお

朝日日本歴史人物事典 「鮫島重雄」の解説

鮫島重雄

没年:昭和3.4.17(1928)
生年嘉永2.8.8(1849.9.24)
明治大正期の陸軍軍人薩摩(鹿児島)藩士鮫島藤兵衛の次男。御親兵鹿児島隊に参加したのち,陸軍士官学校生徒となる。工兵科を代表する逸材といわれた。日露戦争(1904~05)時には,旅順要塞攻略の切り札として第11師団長に起用され,乃木希典司令官に進言して従来の肉弾的攻略法を砲兵との協力作戦に改め,作戦を成功に導いた。戦後その功で男爵,明治44(1911)年大将に昇進

(山崎有恒)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鮫島重雄」の解説

鮫島重雄 さめしま-しげお

1849-1928 明治時代の軍人。
嘉永(かえい)2年9月6日生まれ。鮫島藤兵衛の次男。明治8年工兵少尉。近衛師団参謀,東京湾要塞(ようさい)司令官などをへて,39年第十四師団長。日露戦争では第十一師団長として旅順攻略法について乃木希典(のぎ-まれすけ)司令官に献策。44年陸軍大将。昭和3年4月17日死去。80歳。薩摩(さつま)(鹿児島県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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