鯉口を切る(読み)コイグチヲキル

デジタル大辞泉 「鯉口を切る」の意味・読み・例文・類語

鯉口こいぐち・る

すぐに刀が抜けるように、刃を少し引き出しておく。鯉口をくつろげる。
「刀を引き寄せ、―・って見せた」〈藤村夜明け前

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鯉口を切る」の意味・読み・例文・類語

こいぐち【鯉口】 を 切(き)

いつでも抜刀できるように鯉口をゆるめる。抜刀のかまえに入る。鯉口をくつろぐ。〔魁本大字類苑(1889)〕
※夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第一部「刀を引き寄せ、鯉口(コヒグチ)を切って見せた」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android