デジタル大辞泉
「鱗粉」の意味・読み・例文・類語
りん‐ぷん【×鱗粉】
チョウ・ガなどの体や翅を覆う微小な細片。剛毛の変化したもので、水をはじき、光を反射する。
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りん‐ぷん【鱗粉】
※谿間にて(1959)〈
北杜夫〉二「けばけばしい鱗粉に装われた蝶が舞いあがってくる」
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鱗粉
りんぷん
昆虫のはねや体の表面を覆う微小で平たい葉状物をいい、柄状の一端で表面についている。典型的なものは鱗翅(りんし)類に属するチョウやガのはねにみられ、その表面を瓦(かわら)状に覆い、色模様をつくっている。鱗粉は鱗片ともいうが、円板状から毛状のものまで形は多様で、細長くて毛に近い形のものは鱗毛とよばれる。発生学的には剛毛と相同で、上皮細胞層に生じた鱗原細胞が分裂後に棍棒(こんぼう)状突起を出し、これが平たく広がって内部に空洞が生じ、表面には多数の平行した隆条ができる。
[中根猛彦]
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