鳥養道晰(読み)とりかいみちあき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鳥養道晰」の意味・わかりやすい解説

鳥養道晰
とりかいみちあき

[生]?
[没]慶長7(1602)/慶長9(1604)
江戸時代初期に車屋本といわれる謡本を刊行した人。謡曲に詳しく,鳥養流の能書家としても知られる。初め宗晰といい,文禄年間 (1592~96) 頃に改名豊臣秀次に仕え,文禄4 (95) 年秀次の命を受けて山科言経 (ときつね) や五山の僧らとともに,謡本百番の注釈を行なった。当時は,京都下立売に住んでいたが,慶長3 (98) 年には石田三成に従って奥州下向。同6年新刊の謡本を後陽成天皇に献上した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android