鳴囊(読み)めいのう

世界大百科事典(旧版)内の鳴囊の言及

【カエル(蛙)】より

…視覚が発達し,小さな餌の動きも敏感にとらえて反射的に跳びつく。眼の後方には露出した円形の鼓膜があり,繁殖期における種間のコミュニケーションに大事な役割(鳴声を聞く)を果たすが,水生種などでは発達していない鳴囊(めいのう)が頰の両側,またはのどにあって,声帯で発生された鳴声を拡大する共鳴器の働きをするが,その大きさは体長と比例せず,またほとんど認められないものもある。口が大きく,上下顎(じようかがく)骨には小さな歯が並び,口蓋(こうがい)部に鋤骨歯(じよこつし)があって餌をくわえるのに役立つが,これらを欠くものもある。…

【発音器官】より

… 両生類では喉頭の内部にある声帯が空気の流通に際して震動し,音を発生する。多くの無尾類の雄は,二次性徴としての鳴囊をもつ。鳴囊は口腔底に小さな開口部をもち,下顎の外方に突出可能な袋で,声帯で発せられた鳴声の共鳴器官となっている。…

※「鳴囊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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