鴻草村(読み)こうのくさむら

日本歴史地名大系 「鴻草村」の解説

鴻草村
こうのくさむら

[現在地名]双葉町鴻草

村域東寄りを浜街道が南北に通り、南は長塚ながつか村、北は葵の茎あおいのくきの小丘陵を挟んで高瀬たかせ(現浪江町)寺沢の仲禅てらざわのちゆうぜん寺の康永二年(一三四三)六月六日の十一面観音胎内銘に「鴻草七郎」「鴻草の女」などがみえる。総士禄高調の文禄二年(一五九三)の項に「かうの草」の住人の名がみえる。寛永一六年(一六三九)の検地高四八五石余(相馬藩政史)正保郷帳では田方二六五石余・畑方五四石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報