鷲峯神社(読み)じゆうぼうじんじや

日本歴史地名大系 「鷲峯神社」の解説

鷲峯神社
じゆうぼうじんじや

[現在地名]鹿野町鷲峰

鷲峰じゆうぼう集落の背後、鷲峰山山腹にある。旧村社。祭神は大己貴命・素盞嗚命・稲田姫命・大山祇命・倉稲魂命・水分神・天児屋根命・建御名方命・大山咋命・菅原道真の一〇神(県神社誌)。「三代実録」貞観四年(八六二)九月八日条にみえる「因幡国正六位上鷲峰神」に比定され、このとき同神の神階は従五位下に、さらに同一六年五月一一日には従五位上に昇っている(同書同日条)。「因幡志」によると、かつて八千戈神が天羽車大鷲に乗って鷲峰山に降り、降臨の地に同神を祀ったのが草創という。当初は絶巓に鎮座していたため参拝者に不便で、延暦年中(七八二―八〇六)に御冠嶽に神廟を建立、しかしこの社殿はその後の兵火にかかって焼失、文保元年(一三一七)鷲峰山中の尾崎おさき(近世には古宮とよんでいた)に移したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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