鹿(漢字)

普及版 字通 「鹿(漢字)」の読み・字形・画数・意味

鹿
常用漢字 11画

[字音] ロク
[字訓] しか

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
鹿の形。〔説文〕十上に「獸なり。頭角四足の形に象る。鳥鹿の足は相ひ比す。比に從ふ」(段注本)とするが、比は鹿足の形で、相比する意ではない。卜文に鹿頭刻辞があり、また彝器(いき)に鹿頭・鹿文を文様として用いるものがある。〔詩、大雅、霊台〕は周の神都辟雍(へきよう)のさまを歌うものであるが、神鹿の遊ぶことが歌われている。祿(禄)・麓(ろく)と音が通じ、その意にも用いる。

[訓義]
1. しか。
2. 帝位にたとえる。
3. 禄と通じ、さいわい。
4. 麓と通じ、ふもと。

[古辞書の訓]
和名抄〕鹿 賀(か)〔名義抄〕鹿 カ 〔字鏡集〕鹿 カセキ・モロ・カノシシ・サル・サイハヒ・シカ・カ

[部首]
〔説文〕に)・麒・麋(び)・(きん)・麗・(ゆう)など二十五字、重文六を属し、〔玉〕になお二十五字を加える。

[声系]
〔説文〕に鹿声として・麓・漉など四字を収める。・麓・漉はまたみな(ろく)声の字にも作り、鹿・の声が通じる。これらの字に、鹿の義に用いるものがない。

[語系]
鹿・祿lokは同声。「鹿を逐う」とは、もと天禄を追い争う意であろう。

[熟語]
鹿園鹿苑鹿角鹿戯鹿裘鹿巾鹿沙鹿柴鹿寨鹿砦・鹿・鹿車・鹿・鹿場・鹿中鹿馬鹿皮鹿尾鹿布鹿鳴鹿櫨鹿盧鹿鹿
[下接語]
鹿・鹿・群鹿・麑鹿・山鹿・失鹿・馴鹿・神鹿・逐鹿・馬鹿・白鹿・伴鹿・麋鹿・伏鹿・奔鹿・野鹿・遊鹿・鹿・老鹿

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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