鹿児島ぶり(読み)かごしまぶり

日本歴史地名大系 「鹿児島ぶり」の解説

鹿児島ぶり
かごしまぶり

三巻 伊東凌舎著

成立 天保九年

写本 国立国会図書館(自筆写本ほか一種)・国立公文書館内閣文庫

解説 鹿児島藩主島津斉興に贔屓にされた江戸の講談師伊東凌舎が著した鹿児島見聞記。天保六年凌舎は参勤交代で帰国する斉興の供回りに加わって鹿児島に下り、着後市内や近郊を遊覧し、翌七年には斉興の領内巡見に従って南薩各地を回り、次いで霧島神宮に参詣して高千穂峰に登山している。この間、藩主や大身の家臣に招かれて軍談を講釈したり、鹿児島の民衆相手に席を設けて興行をしたりしている。咄家としての凌舎の旺盛な好奇心から、滞在中に彼の見聞した鹿児島市井の出来事や事物が記録されているほか、スケッチ風の絵も収められていて、当時の鹿児島藩の実情や民衆生活の様子が生き生きとうかがえる。

活字本 日本庶民生活史料集成一

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android