鹿児島城(読み)かごしまじょう

日本の城がわかる事典 「鹿児島城」の解説

かごしまじょう【鹿児島城】

鹿児島県鹿児島市城山麓にあった平城(ひらじろ)。日本城郭協会選定による「日本100名城」の一つ。江戸時代初期、1602年(慶長7)に初代薩摩藩主島津家久(忠恒)の命によって築城され、2年後に完成。城山とその麓に築かれた鶴丸城で構成されていた。北に本丸、南に二の丸が位置していたが、防御には不向きだったため、裏山である城山を籠城(ろうじょう)のための「後詰めの城」としていた。遺構として石垣や堀、西郷隆盛の私学校跡地である出丸跡、大手門との間に架かる石橋が現存しており、私学校の石垣には西南戦争の際についたといわれる弾痕が多数残っている。本丸址には黎明館と呼ばれる歴史資料館がある。JR鹿児島本線鹿児島駅から徒歩15分。JR西鹿児島駅から市電・バスで市役所前下車、徒歩5分。◇古くから鶴丸城(つるまるじょう)と呼ばれている。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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