鹿子餠(読み)かのこもち

精選版 日本国語大辞典 「鹿子餠」の意味・読み・例文・類語

かのこ‐もち【鹿子餠】

[1] 〘名〙 餠菓子一種。餠をあんで包み、上に、砂糖で煮たあずき、いんげん豆などを粒のままつけた菓子。かのこ絞りに見えるのでこの名がある。かのこ。
洒落本辰巳之園(1770)「鹿(カ)の子餠(モチ)は、又太郎が見世」
[2] 咄本。一冊。木室卯雲作、勝川春章画。明和九年(一七七二)刊。江戸の短編笑話集。小本一冊という書型、題材・内容の工夫により好評を博し、後に江戸小咄本始祖といわれた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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