鹿島崎(読み)かしまざき

日本歴史地名大系 「鹿島崎」の解説

鹿島崎
かしまざき

[現在地名]仙台市青葉町

光明こうみよう寺の東外れにある仙台七崎の一(残月台本荒萩)鹿島神社の鎮座する辺りで、崎名は同社に由来する。同社は弘安二年(一二七九)伊達氏四代政依が現福島県伊達だて郡に勧請したのを、藩祖政宗が仙台開府にあたって光明寺とともに移したと伝える。鹿島崎を回って七北田ななきた(現泉市)に通ずる道路の西側に梅田うめだ川を堰止めた溜池があり、鹿島堤とよぶ。


鹿島崎
かしまのさき

鹿島崎は歌枕で、「五代集歌枕」「八雲御抄」などの歌学書に載る。

<資料は省略されています>

鹿島崎は現鹿島町大船津おおふなつから利根川河口までの地をさすと思われ、「新編常陸国誌」は「鹿島郡ノ内下総ノ海上潟ニサシムカヘル所ヲ云、今ヲ以テ考レバ、鹿島ノ舟津ヨリハ下、銚子口ニ至ルマデスベテノ名ナリ、鹿島伝記ニハ、高天浦ヲ以テ鹿島崎トスルハ誤ナリ、ソレニテハ万葉集、夫木抄等ニ合ハザレバナリ、其他題詠ノ和歌ハ証トスルニ足ラズ」と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android