鹿島鳴秋(読み)かしまめいしゅう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鹿島鳴秋」の意味・わかりやすい解説

鹿島鳴秋
かしまめいしゅう
(1891―1954)

童謡詩人。東京・深川に生まれる。本名佐太郎大正時代に清水かつら等とともに、主として雑誌『少女号』などに童謡を発表。代表的な作品に『浜千鳥』『金魚昼寝』『お山のお猿』『おうち忘れて』などがあり、これらの作曲はみな弘田(ひろた)竜太郎である。広く愛唱された『浜千鳥』は1919年(大正8)の作で、亡くなったひとり娘をしのんで書いたものという。つくられた場所については、千葉県和田浦海岸、新潟県柏崎(かしわざき)海岸など諸説がある。著書に『鹿島鳴秋童謡小曲集』(1949)など。

鶴見正夫

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「鹿島鳴秋」の解説

鹿島鳴秋 かしま-めいしゅう

1891-1954 大正-昭和時代の詩人。
明治24年5月9日生まれ。清水かつららと雑誌「少女号」を刊行し,童謡を発表。代表作に「浜千鳥」「お山のお猿」などがあり,弘田竜太郎の作曲でひろく愛唱された。昭和29年6月7日死去。63歳。東京出身。本名は佐太郎。作品に「鹿島鳴秋童謡小曲集」など。

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