鹿熊村(読み)かくまむら

日本歴史地名大系 「鹿熊村」の解説

鹿熊村
かくまむら

[現在地名]魚津市鹿熊

かど川の谷間にあり、北は金山谷かなやまだに村、北東小菅沼こすがぬま村、西は升方ますがた村。東の字城山しろやまには松倉まつくら城跡があり、かつての当地はその根小屋(城下集落)で、西には両側を石組された石の門や土の門といった堂々とした入口があった。軍事上の拠点で、南北朝期からしばしば戦場となっている。永禄一二年(一五六九)とみられる八月二三日の上杉輝虎書状(大河原辰次郎所蔵文書)に「同廿三申刻金山・根小屋悉自放火、無残所一変、併松倉巣城計ニ而相拘候」とあり、上杉輝虎(謙信)の攻撃を受けた当地はことごとく焼け落ち、松倉城は巣城(はだか城)となっている。正保郷帳では高四三二石余、田方一三町一反余・畑方一五町七反余。


鹿熊村
かくまむら

[現在地名]下田村鹿熊

南は標高五二六・一メートルの袴腰はかまごし山、北は標高二九四・八メートルの重倉しげくら山、鹿熊川最上流にあり、下流荒屋あらや村。正保国絵図に村名が記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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