鹿野場遺跡(読み)かのばいせき

日本歴史地名大系 「鹿野場遺跡」の解説

鹿野場遺跡
かのばいせき

[現在地名]日立市宮田町 顔ヶ作

阿武隈山地東南端の標高四〇―五〇メートルの上位段丘上の二支丘にまたがってあり、その中間を宮田みやた川の支流数沢かずさわ川が貫流する。昭和五一年(一九七六)団地造成の事前調査で発見された先土器時代から奈良時代にかけての遺跡。

先土器時代の遺跡は軟質ローム層および暗褐色軟質ローム層付近にあり、五ユニットが確認されるという。遺物スクレーパー石槌礫器ナイフ形石器・二次加工の剥片・コア・楔形石器・フレイク・チップなど、石材石英を主に瑪瑙・頁岩・チャート・千枚岩などで、いずれも久慈川流域産のものを利用。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ワーキングホリデー

協定締結国の国民に対し,休暇の機会と,その間の滞在費用を補う程度の就労を認める査証(ビザ)を発給する制度。二国間の協定に基づき,国際的視野をもった青少年を育成し,両国間の相互理解と友好関係を促進するこ...

ワーキングホリデーの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android