麻薬犯罪(読み)まやくはんざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「麻薬犯罪」の意味・わかりやすい解説

麻薬犯罪
まやくはんざい

麻薬の不正取引に代表される,刑法上の「阿片煙ニ関スル罪」,麻薬及び向精神薬取締法,あへん法,大麻取締法に違反する犯罪の総称。覚せい剤事犯やシンナー濫用などをも含めて薬物犯罪という。施用により心身がむしばまれ異常な精神状態で殺人傷害などの行為に及んだり,また麻薬が禁制品で入手が困難なため,麻薬ほしさから窃盗強盗などの犯罪を誘発しやすく,重大な問題を伴う。対策としては,一方で中毒患者の治療処遇,他方で麻薬の取引によって莫大な利潤をあげている暴力団などの犯罪組織に対する取締りが必要である。とりわけ取締当局の国際的協力が重視されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android