黄葉(読み)コウヨウ

デジタル大辞泉 「黄葉」の意味・読み・例文・類語

こう‐よう〔クワウエフ〕【黄葉】

[名](スル)秋になって葉が黄色く変わること。また、その葉。葉緑素を失い、カロテノイドが目立つようになって黄変する。「イチョウ並木が黄葉する」 秋》
[類語]紅葉こうよう紅葉もみじ木の葉枝葉草葉葉っぱ押し葉葉身葉脈葉柄葉末托葉単葉複葉葉序双葉若葉若緑新緑万緑青葉照り葉落ち葉落葉枯れ葉朽ち葉病葉わくらば松葉

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精選版 日本国語大辞典 「黄葉」の意味・読み・例文・類語

こう‐ようクヮウエフ【黄葉】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 植物の緑葉が黄色に変わる現象。また、その黄色になった葉。葉緑素が分解して色あせ、残っているカロチノイド(黄色色素)のために黄色に見える。イチョウ、ポプラカツラなどに見られる。日本では秋季紅葉とともに起こることが多い。黄化。《 季語・秋 》
    1. [初出の実例]「白露懸珠日、黄葉散風朝」(出典:懐風藻(751)秋日於長王宅宴新羅客〈山田三方〉)
    2. [その他の文献]〔丘遅‐贈何郎詩〕
  3. 衆生の悪をやめさせるための方便のたとえ。「涅槃経」の比喩で、幼児に黄色い落葉を金貨だと言って渡し、泣きやませたことによる。
    1. [初出の実例]「欺徳は、わらうべたらいて黄葉をもて銭と云ほどの事ぞ」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)三)

黄葉の補助注記

「万葉集」では、「黄葉」をモミチ、モミチバとよむのが例で、「紅葉」「赤葉」をそのようによむことはきわめてまれである。


き‐ば【黄葉】

  1. 〘 名詞 〙 冬になって黄色に色がわりした葉。枯葉
    1. [初出の実例]「黄葉なら、かしはは山嵐にもちらず」(出典:名語記(1275)九)

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デジタル大辞泉プラス 「黄葉」の解説

黄葉(こうよう)

錦鯉一種。愛知県春日井市の養鯉場、一品家が生産するオリジナル品種。黄色い斑紋をもち、人になつきやすい性質特徴の新しい品種。

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普及版 字通 「黄葉」の読み・字形・画数・意味

【黄葉】こうよう

枯葉色。

字通「黄」の項目を見る

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動植物名よみかた辞典 普及版 「黄葉」の解説

黄葉 (モミジ)

植物。カエデ科カエデ属の落葉高木または低木総称。カエデの別称

黄葉 (モミジ)

植物。高雄紅葉の別称

黄葉 (モミチ)

植物。紅葉の古名

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世界大百科事典(旧版)内の黄葉の言及

【紅葉】より

…秋になって樹木の葉が落葉前に紅色や黄色に変色する現象。色が現れる過程はいろいろあるが,代表的なものは黄葉化と紅葉化である。黄葉化の場合には,落葉前に葉緑体のクロロフィルが分解されて葉の緑が消えるため,残された有色体中のカロチノイドの色が現れて黄色になる(イチョウなど)。…

【落葉】より

…カエデのように,明らかに外因によって落葉が生じるものもあるが,種によっては内因によって支配されているものもあるらしいことがこれらの事実から推定されるが,具体的な事実関係が明らかにされているわけではない。落葉前に葉が紅色や黄色になる現象を紅葉とか黄葉というが,これは葉緑体の分解によって緑が消えることによるが,場合によってはアントシアニンの増加がみられて色彩が鮮やかになることもある。【岩槻 邦男】。…

※「黄葉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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