サツマイモ、ダイコン、ハクサイ、カブ、ニンジン、ネギ、ナシ、スモモ、キクなどの葉や果実に黒色の斑点ができる病気。病原菌の種類は作物によって異なるが、サツマイモおよびキク黒斑病以外は、いずれもアルテルナリアAlternaria属の糸状菌によっておこる。
ナシ黒斑病は二十世紀ナシなどのアオナシによく発生して早期落果の原因になり、被害も大きくナシのもっとも重要な病気の一つである。袋かけ、アゾキシストロビン剤(「アミスター」)、イミノクダシン酢酸塩剤(「ベフラン」)、イプロジオン剤(「ロブラール」)、ジチアノン剤(「デラン」)などの薬剤を散布して防ぐ。ネギ黒斑病は葉に大きな黒色の病斑ができ、病斑から上の部分は枯れる。夏から秋にかけ発生が多く、被害も大きい。
サツマイモ黒斑病はケラトシスティス・フィンブリアタCeratocystis fimbriataという糸状菌によっておこり、サツマイモのもっとも重要な病気。つるの基部やいもに苗床や本畑で、また貯蔵中のいもに発生する。病斑はわずかにへこんで黒色を呈する。病気にかかったいもは病斑の部分にイポメアマロンという物質ができて強い苦味を呈する。種いもや苗を温湯で消毒して防ぐ。貯蔵前にいもをキュアリング(30~33℃、湿度90%の状態に5日間おく)すると貯蔵中の発病が少なくなる。
[梶原敏宏]
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