改訂新版 世界大百科事典 「黒死館殺人事件」の意味・わかりやすい解説
黒死館殺人事件 (こくしかんさつじんじけん)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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小栗(おぐり)虫太郎の長編推理小説(1934)。黒死館という妖異耽美(よういたんび)の城館と、そこに住む奇怪な住人たち。そこで発生した連続殺人事件を捜査する刑事弁護士法水麟太郎(のりみずりんたろう)。一見バン・ダイン風の本格推理小説で、オカルティズム、魔術、神秘学などのペダントリーに粉飾された内容は読者のど肝を抜くのに十分な迫力がある。ここに展開されるのはファウスト博士の四大呪文(じゅもん)に象徴される超論理的な中世の黒魔術の世界である。論理性と合理性が要求される推理小説に、あえて論理的詐術を持ち込んだこの作品は、日本が生んだ数少ない奇書の一つ。
[厚木 淳]
『『黒死館殺人事件』(社会思想社・現代教養文庫)』
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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