黒谷上人語灯録(読み)クロダニショウニンゴトウロク

デジタル大辞泉 「黒谷上人語灯録」の意味・読み・例文・類語

くろだにしょうにんごとうろく〔くろだにシヤウニンゴトウロク〕【黒谷上人語灯録】

鎌倉時代の仏教書。18巻。了慧編。文永11~12年(1274~1275)成立法然遺文法語集録漢語灯録10巻、和語灯録5巻、拾遺3巻からなる。

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精選版 日本国語大辞典 「黒谷上人語灯録」の意味・読み・例文・類語

くろだにしょうにんごとうろく‥シャウニンゴトウロク【黒谷上人語燈録】

  1. 五巻。鎌倉時代、文永年間(一二六四‐七五)、浄土宗鎮西派の了慧の編。法然房源空上人(黒谷上人)の遺文および法語を集録したもの。漢語の部(漢語灯録)一〇巻。和語の部(和語灯録)五巻。なお、ほかに「拾遺黒谷語灯録」三巻(了慧編)があり、合わせて一八巻とみることもできる。

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改訂新版 世界大百科事典 「黒谷上人語灯録」の意味・わかりやすい解説

黒谷上人語灯録 (くろだにしょうにんごとうろく)

道光(望西楼了慧)編。1274年(文永11)11月から翌年1月の間に成立。浄土宗の宗祖法然房源空の遺文,消息,法語などを集成したもの。全18巻からなる。漢文体和文体のものに分かれ,1巻から10巻までは漢語,11巻から15巻までは和語,別に拾遺3巻があり,上巻に漢語,中下巻に和語が収録されている。法然滅後60余年の時期において,法然の遺文などの定本をつくり,教義,信仰上の準拠たらしめんとしたものである。
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