鼻毛石村(読み)はなけいしむら

日本歴史地名大系 「鼻毛石村」の解説

鼻毛石村
はなけいしむら

[現在地名]宮城村鼻毛石

大前田おおまえた村の北西に位置し、東方を神沢かんざわ川が流れる。小字名に竹内たけのうち池尻いけのしりがあり、天正八年(一五八〇)と推定される五月六日の北爪長秀寄進状(奈良原文書)に、「はなけいし」とともに「竹之内」「いけのしり」がみえる。この頃鼻毛石は女淵おなぶち郷内と理解されており、同郷を宛行われた北爪長秀が三夜沢みよさわ赤城神社に当地の三〇〇文の地を寄進している。同一八年二月二一日の北条家朱印状(北爪文書)では、鼻毛石の二四貫八六七文の地が北爪将監など計一二名に分給されている。

寛文郷帳では田方二〇四石余・畑方五六石余、前橋藩領。元禄二年(一六八九)検地帳および新田検地帳(宮城村役場蔵)によれば、当時の本田持人数六四(うち屋敷のみ五)、他村からの入作者は三夜沢村五、柏倉かしわぐら村一、河原浜かわらはま(現大胡町)一。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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