2学期制(読み)にがっきせい/2がっきせい

知恵蔵 「2学期制」の解説

2学期制

通常、小・中・高等学校においては、夏季、年末年始、学年末の長期休業日の関係などから、3学期制が採られている。しかし、近年は2学期制を採る学校が増えつつある。学年歴と学年度は、学校教育法施行規則第44条で、始期を4月1日とし、終期翌年の3月31日とすることが規定されているが、学期については、同施行令により、各教育委員会が定めることとなっている(公立学校の場合)。2学期制が増えつつある背景には、2002年度から完全学校週5日制が実施され、また、同年度から始まった新学習指導要領(学習指導要領)が「総合的な学習の時間」を導入、評定在り方を絶対評価に改めたことがある。子供たちがゆとりを持って学習に取り組み、より適切な評価が受けられるようにすることや、学期を減らすことで評価に関わる教師の負担が軽減されるといった現実的な理由などが、転換理由としてあげられている。

(新井郁男 上越教育大学名誉教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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