21世紀の大学像と今後の改革方策について(大学審議会答申)(読み)にじゅういっせいきのだいがくぞうとこんごのかいかくほうさくについて

大学事典 の解説

21世紀の大学像と今後の改革方策について(大学審議会答申)
にじゅういっせいきのだいがくぞうとこんごのかいかくほうさくについて

1998年(平成10)10月に,文部省諮問機関である大学審議会が文部大臣に提出した答申。「競争的環境の中で個性が輝く大学」という副題をもつ。21世紀初頭において,日本の高等教育が世界的水準の教育研究を展開し,その求められる役割をはたしてゆくために次のような4点での改革が必要であると建議した。①課題探求能力の育成を目指した教育研究の質の向上,②教育研究システムの柔構造化による大学の自律性の確保,それを支える③責任ある意思決定と実行を目指した組織運営体制の整備,さらにこうした取組みについての④多元的な評価システムの確立による大学の個性化と教育研究の不断の改善。1991年の大学設置基準の改正=教育課程編成基準の大綱化による個別大学の教育課程編成権限の拡大をうけ,さらには論議が高揚しつつあった国立大学法人化(2003年制度成立)を意識しつつ,教育研究の質向上,自律性確保,責任ある組織運営体制,大学の個性化を打ち出したところに特色が見られた。
著者: 斉藤泰雄

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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