3ウェイハンドシェイク(読み)すりーうぇいはんどしぇいく

ASCII.jpデジタル用語辞典 「3ウェイハンドシェイク」の解説

3ウェイハンドシェイク

TCPで、通信の信頼性を確保するために利用される接続手順。TCPは、送信と受信双方向の通信が可能な「全二重通信方式」を採用し、送信元と宛先双方で接続を確認する。通信の開始時には、最初に送信元から宛先への接続要求を行ない、続いて宛先から送信元へ接続確認を行なう。そののち、両者仮想の通信パイプ(コネクション)を確立し、データの送受信を実行することになる。これを3回のパケット交換で実現したのが3ウェイハンドシェイクだ。まず、送信元からの接続要求は、宛先のSYNフラグの送信で始まる。SYNフラグを送った送信元は、宛先マシンからのACKフラグを待つ。送信元からのSYNフラグを受け取った宛先側のマシンは、応答確認をするためのACKフラグと、宛先から送信元への接続を行なうSYNフラグを同時に使ったSYN+ACKフラグを送信元へ返す。宛先からACKフラグが無事届けば、送信元から宛先の接続は完了したことになる。一方、SYN+ACKフラグを受け取った送信元は、宛先から送信元への接続を完了させるために、宛先へACKフラグを送信する。これを宛先が受け取れば、双方向の接続がいずれも完了したことになる。

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