七人制ラグビー(読み)シチニンセイラグビー(英語表記)Rugby sevens

デジタル大辞泉 「七人制ラグビー」の意味・読み・例文・類語

しちにんせい‐ラグビー【七人制ラグビー】

セブンズ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「七人制ラグビー」の解説

7人制ラグビー

1チーム7人の選手で対戦するラグビーバリエーション。通称セブンズ(Sevens)。
7人制ラグビーは、ラグビーユニオンとラグビーリーグの両団体で行われている。
ラグビーユニオンの7人制ラグビーは、国際統括団体である国際ラグビーボード(IRB;International Rugby Board)の公認を受け、15人制ラグビーと同じ大きさのグラウンド、原則的には同じルールを使って試合を行う。
15人制ラグビーの試合は80分(40分ハーフ)であるのに対し、7人制の試合時間は通常14分(7分ハーフ、ハーフタイム1分間)、トーナメントの決勝戦は20分(10分ハーフ、ハーフタイム2分間)で行われる。このため、15人制に比べて短い開催期間(2~3日)で予選から決勝トーナメントまで行うことができる。通常のラグビーでは15人で守るグラウンドを7人で守ることや、トーナメントで1日に複数試合をこなすことなどから、スピードやスタミナが必要となるだけでなく、接触プレイよりもパスを多用し、フォワードバックスの一体化が求められるなど、15人制とは異なるスキル、戦術が要求される。試合ルールに関して15人制との大きな違いは、コンバージョンキックドロップキックとなる点である。
7人制ラグビーの発祥は、1883年4月28日、スコットランドの地方都市メルローズで行われたイベントにさかのぼる。今日、IRB公認の国際大会として、IRBセブンズワールドシリーズや、ラグビー・ワールドカップセブンズなどが開催されている。ラグビー・ワールドカップセブンズの優勝杯は、セブンズ発祥の地からメルローズカップと呼ばれる。また、ラグビーリーグには、7人制ラグビー国際大会としてワールドセブンズがある。
2009年現在の7人制ラグビー日本代表監督は、元ラグビー日本代表の村田亙。09年3月のW杯ドバイ大会では男女とも4戦全敗に終わっている。
09年8月13日、ドイツ(ベルリン)で国際オリンピック委員会(IOC)理事会が行われ、7人制ラグビーはゴルフとともに16年夏季五輪にて新たに採用される種目推薦を受けた。正式決定は10月の予定。

(葛西奈津子 フリーランスライター / 2009年)


七人制ラグビー

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出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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