知恵蔵 「8050問題」の解説
8050問題
中高年のひきこもり者の現状に関して、政府も18年に初めて全国調査を行い、40~64歳のひきこもり者が推計61万3千人いることを公表している(内閣府「生活状況に関する調査」)。15~39歳のひきこもり者の推計54万1千人(15年調査)を上回っており、ひきこもり者の高齢化とひきこもりの長期化が注目されることとなった。調査では、広義のひきこもりを「近所のコンビニや趣味に関する用事を除き、6カ月以上連続して外出しない状態が続くこと」などと定義している。ひきこもり状態になった主なきっかけは、「退職したこと」「人間関係がうまくいかなかったこと」「病気」「職場になじめなかったこと」などの回答が多数を占めている。
(大迫秀樹 フリー編集者/2019年)
出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報